マンションの大規模修繕工事を進めるうえで「設計監理」という業務は欠かせません。
しかし実際には、会議室での机上の議論に偏ってしまい、現場を伴わない監理が行われるケースがあります。
本稿では、なぜ机上の議論だけでは危険なのか、そして設計監理において何が重要なのかを解説します。


設計監理とは何か

設計監理とは、修繕工事の設計段階から施工段階までを一貫して監理する業務です。
具体的には、仕様書・図面の作成、施工会社の選定補助、工事中の品質確認や出来高チェック、工程・安全管理の監督などを指します。
この役割を担う設計事務所やコンサルタントは、管理組合の立場で第三者として工事を監理する重要な存在です。


机上の議論が危険な理由

1)現場の実態を反映できない

会議室で理論上は「正しい」とされる仕様や工法も、現場条件によっては実現できないことがあります。
現場を見ずに判断すると、机上の計画と実施工の間にギャップが生じ、追加費用や工期遅延を招きます。

2)品質不良の見落とし

施工会社の提出書類や口頭説明だけに依存すると、現場での不具合を見逃す危険があります。
塗装の膜厚不足、防水層の不具合、鉄部の錆処理不足などは、現場で直接確認しなければ把握できません。

3)住民トラブルの火種に

机上だけの報告では「本当に現場を見ているのか」という不信感を招きます。
後々不具合が発覚した際には「監理者は何をしていたのか」と責任問題に発展することもあります。


現場重視の設計監理で得られる効果

  • 施工品質の確保:仕様通りに施工されているかを現場で確認
  • 追加費用の抑制:不具合を早期に発見し、無駄な手直しを防止
  • 工程の安定:進捗を把握し、遅延や安全上のリスクを未然に回避
  • 住民への安心:監理報告を現場写真で提示し、信頼性を高める

管理組合が注意すべきポイント

  1. 設計監理者が現場に定期的に足を運んでいるかを確認する
  2. 監理報告に現場写真・検査記録が添付されているかを見る
  3. 机上の報告ばかりでなく、実際の不具合事例を具体的に説明できるかを確認
  4. 住民説明会では、図面や資料だけでなく現場状況を示すよう求める

センターオフィスの姿勢

当社では「現場に立たない机上の監理は危険」という考えのもと、
全ての設計監理業務で現場確認を重視しています。
数量・単価・工程の整合性を押さえた上で、実施工を徹底的にチェックし、
無駄なコストを抑制しながら確実な品質を確保します。


まとめ:机上の議論に偏らない監理を

大規模修繕工事における設計監理は、単なる書類確認や会議の進行役ではありません。
現場での確認と判断を伴うことで初めて効果を発揮します。
管理組合としては、机上の議論に偏らない監理体制を求め、
信頼できるパートナーを選ぶことが工事成功への鍵となります。

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