大規模修繕工事におけるコンサルタントは、管理組合に代わって専門的な判断を行い、
工事の品質・透明性・合意形成を支援する重要な役割を担います。
では、コンサルタントにとって「資格」はどの程度有効で、どのように活用されるのでしょうか。
本記事では、大規模修繕コンサルタントと資格の関係について整理します。


コンサルタントに資格は必要か?

結論から言えば、大規模修繕工事のコンサルタント業務を行うために必須とされる資格は存在しません。
そのため、資格がなくても「助言」「提案」「支援」といった業務を行うことは可能です。
ただし、業務範囲や責任が広がる中で、資格保有の有無は信頼性や専門性の証明となります。


有効な資格とその役割

  • 一級建築士・二級建築士
    建築物の設計や工事監理を行うための国家資格。
    設計監理方式を採用する場合、設計監理を担えるのは建築士事務所に所属する建築士です。
    建築士が関わることで、図面・仕様書の信頼性が高まります。
  • 一級建築施工管理技士
    工事の工程・品質・安全管理を統括する資格。
    施工会社側の資格ですが、コンサルタントが理解していることで査定や現場対応に強みを発揮します。
  • マンション管理士
    法的手続きや管理組合運営の支援に特化した資格。
    工事そのものの設計・監理はできませんが、住民合意形成や理事会運営に有効です。

資格がないコンサルタントのリスク

資格を持たないコンサルタントが全て危険というわけではありません。
ただし、以下のようなリスクが考えられます。

  • 設計監理を担えず、外部に再委託が必要になる
  • 数量・単価の査定に根拠が不足し、施工会社に押し切られる
  • 住民への説明で「専門性の裏付け」が弱く、説得力に欠ける

そのため、見積り査定長期修繕計画見直しといった業務を依頼する際には、
資格保有の有無や実績を必ず確認することが望ましいでしょう。


資格より重要なもの:実務経験

実際には資格以上に現場経験と実績が重要です。
数多くの現場を経験しているコンサルタントであれば、劣化状況の判断や施工会社の見積り査定、
住民説明の資料作成において大きな強みを発揮します。
センターオフィスでは、資格保有に加えて現場で培った知識と提案力を強みに支援しています。


まとめ

大規模修繕工事におけるコンサルタント業務は、資格がなくても可能です。
しかし、建築士や施工管理技士などの資格は、信頼性を高める重要な要素となります。
依頼の際は「資格」「実績」「現場経験」の3つをバランス良く確認し、
安心して任せられるパートナーを選ぶことが大切です。

コンサルタントに相談する
支援事例を見る