マンションの大規模修繕工事では、同じ仕様で依頼したはずの見積りが大きく異なることがあります。
「なぜこんなに差が出るのか?」と疑問を抱く管理組合も多いでしょう。
本稿では、見積り価格差が生まれる主な理由と、その正しい見方について解説します。


見積り価格差が生まれる主な理由

1)数量算出の違い

外壁面積や塗装面積、足場延長など、工事数量の拾い出し方が会社によって異なる場合があります。
「多めに算出して安全を取る会社」と「実績値を基に最小限で算出する会社」で差が出るのです。

2)単価設定の違い

材料単価・労務単価は施工会社ごとに異なります。
仕入れルートや職人確保の条件によってコストが変わるため、同じ数量でも価格差が生まれます。

3)工法や仕様の違い

一見同じように見える仕様でも、採用する工法や材料グレードの違いで費用が変わります。
「標準仕様」と「高耐久仕様」では価格に開きが出るのは当然です。

4)現場条件の解釈違い

足場の組み方、共用部の使用制限、搬入経路など、現場条件の解釈が異なる場合もあります。
結果として、ある会社は追加作業を織り込んだ見積を出し、別の会社は含めないといった差が出ます。

5)会社の経営方針・利益率

施工会社によって利益率の設定は異なります。
「積極的に受注したい会社」と「無理な価格では受注しない会社」では、見積額に差が出るのは自然なことです。


価格差を見極めるためのポイント

  • 数量根拠が明確か(図面や面積計算に基づいているか)
  • 単価設定に妥当性があるか(市場相場とかけ離れていないか)
  • 仕様の違いがあるか(材料グレードや工法の差)
  • 現場条件を適切に織り込んでいるか
  • 総合評価で判断しているか(価格だけに注目していないか)

管理組合が注意すべき点

見積りを比較する際、単に金額だけで判断すると危険です。
「安いから安心」「高いから品質が良い」という単純な図式は成り立ちません。
重要なのは比較可能な条件を揃えたうえで、中身を精査することです。


センターオフィスの支援

当社では、複数社の見積りを数量・単価ごとに分解し、比較表を作成します。
そのうえで、管理組合が納得できるように価格差の理由を可視化します。
不透明な要素を徹底的に排除し、公平で透明性のある選定をサポートしています。


まとめ:価格差の理由を知ることが第一歩

大規模修繕工事における見積りの価格差は、必ずしも「不正」や「ミス」ではなく、
数量算出・単価設定・仕様の違いなど、複数の要因によって生じます。
管理組合に求められるのは、差の理由を正しく理解し、比較可能な条件で判断することです。
そのためには、第三者のチェックを取り入れることが最も有効です。

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